ウォームビズについて

夏季のクールビズに続き、環境省が地球温暖化防止の為に、暖房時のオフィスの温度を20度にする事を推奨しています。
寒さを感じるときは、衣服を着て暖房器具に頼らずに、働き易く、 暖かく、事務所内ですごし易くする、というのが、ウォームビズです。

室温を20度に設定することを、冬季のビジネススタイルとして、普及、定着させる事を(財)省エネルギーセンターも奨励しています。

例として、外気温7度の時に、エアコン(2.2Kw、1日9時間使用 の場合)の暖房設定温度を21度から、20度と、1度下げるだけで、年間のCO2削減量は、約25.7Kgになります。
これに対して、夏季に外気温35度のとき、エアコン(上述と同様の場合)の設定温度を、これも同様に27度から、わずか1度、28度にした場合、年間のCO2 削減量は、約5.9Kgです。
室温の調整を、冷暖房兼用エアコンで行う場合、1台あたりでは、暖房の設定温度を下げる方が、冷房の設定温度を あげるよりも、数倍の削減効果があると言えるでしょう。

7月のホームページでも、世界的な温暖化が環境に及ぼす影響について述べましたが、別の例として、太平洋の島々も存亡の危機に瀕しています。

キリバスでは、2つの小島が消失し、ミクロネシアの40の環礁では、真水の取水源が消失しています。
海水面の上昇による塩害(海水面の上昇により、塩水が地下水脈に浸入し、真水の取水源がなくなる)により、上述の島国では、従来の生活環境が脅威に さらされています。
塩害以外にも、海岸線の消失で、生活する場所も序々に失われています。

太平洋以外の地域でも、例えば、極北地域では気候の温暖化が、 地球平均の3倍の速度で、進行し、同地域の氷が溶け出し、 この40年間に、毎年九州とほぼ同じ面積(4万km2)が失われて います。
地球温暖化により、氷の厚さがなくなり狩猟が危険なものとなりました。
又、凍結の期間の減少、雪解けの時期が早まることで、漁業・狩猟の 季節が短くなり、現地で暮らす人々に重大な影響を与えています。

アフリカでは、キリマンジャロ山の万年雪は、雪と氷が溶け出し、今後10~20年間の間に、完全に消失する可能性もあるとの予測が出されています。

以上の様な、様々な現象が地球上各地で、進行しています。日本国内では、実感する事はあまりありませんが、 日々、オフィスで、或は家庭内で、環境に対する配慮が重要でしょう。