子供とのコミュニケーションについて

以前、弊社主催のゴルフコンペについて少々触れさせていただきましたが、ゴルフは私も嗜みますので石川遼君という男子ゴルフ界の若い希望が現れた事を純粋に喜んでいます。
彼が現れるまでゴルフ界は女子の盛り上がりが凄く、男子は注目度も少なかったので、今回彼が火付け役となり、もう一度ゴルフ界全体を活性化して欲しいと思っております。

彼の様に若くして才能が開花する者の中には、幼少時代から英才教育がなされてきている者も数多くいます。習い事・スクール・学習塾、こ ういった場所に子どもを預け、専門的に教えるのも一つの方法かと思いますが、私が最も重要なのは両親とのコミュニケーションであると考えます。
石川遼君も父親がゴルフをする姿を見て、影響を受けたそうですし、あのタイガーウッズも父親との二人三脚でゴルフ界の頂点に登り詰めました。

では、その二人の父親はゴルフの元プロであったり、専門家であるのかというとそうではありません。
「三つ子の魂百までも」ということわざがありますが、子どもは3歳までに脳が急速に発達し、心と身体の基礎が出来るのは6歳頃までの乳幼児期だと言われています。
フランスの心理学者ガストン・ヴィオーは知識の成長を2段階に分けて説明しており、土台部分は「実用的知識」上の部分を「論理的知識」と呼んでいます。幼 児期は実用的知識の吸収時期であり、この時期に記憶力や記号操作力を鍛えたり学ばせるのは逆効果であるそうです。なぜならば、それは「論理的知識」であ り、土台部分がしっかりしていないのに、「論理的知識」を学ばせても不安定な子どもになるというのです。
「実用的知識」とは五感をフルに使い感性を育むという事です。私もこの時期は「身体全てで感じる」と言う事が非常に大切だと思っています。そして両親が子どもの感じている事を感じてあげる事が、子どもとのコミュニケーションであり、それこそが正に育児であると思います。

彼らのご両親がどういった教育をなされたのか私には分かりませんが、ゴルフの腕もさることながら、一人間として魅力があるのは、きっとご両親のおかげではないかと思っています。
子どもに何かをさせるのは悪い事ではありません。子どもに夢を抱くのは親として当然の事だと思います。しかし、結局は子どもの人生なのです。我々大人は愛情を持って接し、子どもの可能性を広げてあげる事しかできないのではないでしょうか。